わたしを壊して、満たして。──深夜2時、誰にも見せない欲望のかたち
夜が静かに深まっていく。
窓の外は真っ暗で、時計の針は2時を回った。
この時間がいちばん好き。
誰の声も届かず、メッセージも来ない。
唯一、わたしの身体だけが確かにここにある。
下着を脱ぐ理由なんて、もういらない
ベッドの上、シャツの裾をまくり上げる。
胸が空気に触れ、乳首がぴんと立つ。
ブラジャーを着けたまま、わたしはショーツに指をかけた。
ゆっくりと下ろしていく。
指先が太ももをなぞり、滑っていく。
湿っている感覚が伝わり、わたしは笑ってしまう。
「もう、濡れてる……」
誰にも見せないわたし。誰にも言わないわたし。
指がすべてを知っている
右手の人差し指が、そっと割れ目をなぞる。
クリトリスはすでに柔らかく膨らみ、触れただけでピクリと跳ねる。
腰がゆっくりと浮き、わたしは目を閉じる。
頭の中に、誰かの顔が浮かんだ。
恋人でも、過去の彼でもない。
だけど、身体が勝手にその人を求めている。
ひとりなのに、抱かれている感覚
中指をそっと挿れる。
ぐちゅ、といやらしい音が部屋に響く。
空気が濡れるような錯覚。
「あ……んっ……」
思わず声が漏れた。
誰も聞いていないことに甘えて、もっと声を出す。
指を抜き差ししながら、クリを親指で押しつぶす。
同時に刺激が走り、腰が震える。
快楽は、孤独の中にだけある
昼間のわたしは“普通の顔”をしている。
仕事も、人間関係も、ちゃんとこなしている。
でも、夜になると壊れたくなる。
身体を、感情を、全部バラバラにされて、快楽で支配されたい。
そんな願望を持っていることを、誰にも言えない。
でも、この指だけが知っている。
足を広げて、自分を奥まで感じる
脚をベッドの端にかけて、大きく開く。
その姿を、鏡に映して見た。
「変態だな、わたし……」
でも、そう言いながらも興奮が高まっていく。
指を2本、奥まで挿れる。
膣壁がぬるぬると指を締め付ける。
敏感になったクリを中指の背でこすりながら、呼吸を早める。
「ああっ……だめっ……もっと……っ」
イキそうでイケない、その焦らしがわたしを狂わせる
絶頂の寸前で指を止める。
わざと、イケないように調整する。
脳が痺れるような感覚。
もどかしさと興奮が混ざり合い、足の指がぎゅっと丸まる。
汗が額に浮かび、息が乱れる。
何度も何度も、あと少しでイケる瞬間を自分で止める。
「お願い、もうイかせて……」
そんなセリフを、誰に言っているんだろう。
絶頂と涙と、なにかが剥がれ落ちる瞬間
ついに限界。
わたしは膝を立てて腰を突き上げながら、クリを強く擦った。
ビクンッと身体が跳ねる。
背筋がのけぞり、喉から甘い悲鳴が漏れる。
「っあああああっ……!」
イった。完全に。
涙がこぼれていた。
苦しくて、気持ちよくて、やっと満たされた。
終わったあとに残るのは、静かすぎる安堵
シーツは濡れ、指はべっとりしていた。
でも、そんなことどうでもよかった。
わたしは生きてる。
それを実感できたのは、この夜、この快楽、この涙のおかげ。
誰にも言えないけど、わたしはこれが必要なんだ。
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